パウエルFRB議長の言葉を受けて円高進行
昨日の夜は、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の「調整の時期が来た」という言葉を受けて、急激に円高が進行、それとともに、昨日の市場後は割とプラスだった日経先物もマイナスに転じました。
「織り込み」って本当か?
投資の世界ではよく「織り込み」ということが言われています。これから実現しそうな情報が株価などにひと足先に反映されることです。
9月に利下げなんてもうほとんどみんな各自だと思っていたはずなのに、パウエル議長の言葉がニュースになったとたん、急激に株価、為替が動く。
本当に織り込まれていたのか?
と思わずにはいられません。
解説などを見ると、パウエル議長の発言は、想定以上の利下げがありうること可能性を示唆しているのではないか、それが原因となって円高が急激に進んだのではないかという予想もあるようですが、私は別の可能性もあるのではないかと思っています。
群集心理の利用?
もともと米国の利下げが織り込まれているかどうかに関わらず、パウエル議長の発言によりほぼ利下げか確実になったという報道はやはり多くの人にとってはインパクトがあります。そしてそういうニュースと同時に、大量のドル売りを行えば、もうそういうのは織り込まれていたのではないかと思っている人や、あるいはあまりそういう事情を考えていない多くの人に心理的な不安を生じさせることができると思います。
そうすると、早く売らなければ、買わなければという行動に多くの人が走りやすくなる。そうするとどんどんと価格が下がって売り方は大きな利益を得やすくなる。
折込がどうのこうのというよりは、現実のニュースの方が心理的に大きな影響を及ぼすのは間違いないので、それに影響される群集心理を利用して、株価や為替の価格が決められていくのではないか、そういう気がします。
心理学、経済行動学の利用?
かつて私の教え子が某スマホゲーム会社に就職したときに、現在のゲーム会社は、どのような演出やイベントをすればコンシューマーが食いつくか、夢中になりやすいかという心理学的な研究をかなりやっていると言っていました。
昔だとなぜパチンコ中毒が起きるのかという心理学的な研究も盛んに行われていました。
こういう人間の心理学的な行動パターンが、はるかに大きな経済的効果を生む投資の世界に用いられていないわけはありません。
カーネマンの『ファスト アンド スロー』などを見ても、投資の行動にもパターンがあることがわかります。
投資の世界でのゲームメーカーが、大量の資金を持つ投資機関だとするならば、彼らにとっては多くの人を狼狽させて、自分の投資に追従させることができればできるほどおいしいわけです。
これは、陰謀とかそういったものではなく、れっきとした投資戦略です。
そう考えると、すでに織り込まれていたと考えるべき利下げが行われただけで、もうそれは株価に織り込まれているはずだと考えるのは危険で、来週以降、日本株はまた下がる可能性は十分にあると思います。
ただし、だからといって前回みたいに大きく下げたら買いか、それはまったくわかりません。
みんなが二番底を待っている状態ならば、それを裏切って、さらに下げる方が狼狽も大きいかもしれません。
というわけで結局、どうすればいいのかということはまったくわからないのですが(わかっていればもう私はお金持ちになっているので)、9月が配当権利などがあるからといってたかを括るのではなく、また次の暴落で大きく仕込めば儲かると決め打ちするのではなく、10月ごろまでは慎重に現金を温存しておいた方がいいかもしれません。(私はそうするつもりです)
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